メタバース×音楽業界がアーティストとファンに与える影響について

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メタバースと音楽業界は無関係だと思っていませんか?
メタバースでもっとファンに喜んでもらいたくありませんか?

2023年はメタバースがさらに発展しており、アーティストや音楽事務所はメタバースから目が離せない1年になりそうです。

この記事では、音楽業界で働きつつ、メタバースの研究をしている筆者が、アーティストや音楽事務所、学んでおくべきことについて解説します。

目次

メタバースとは?

2021年にFacebookがMetaと社名変更しました。

Facebookが社名変更するまで、アメリカの大手IT企業4社は「GAFA」と呼ばれていました。

  • G(Google)
  • A(Apple)
  • F(Facebook)
  • A(Amazon)

FacebookがMetaに社名変更した当初は「GAFA」が「GAMA」になった。

  • G(Google)
  • A(Apple)
  • M(Meta)
  • A(Amazon)

Netflixも加わって「MANGA(漫画)」になった。

  • M(Meta)
  • A(Apple)
  • N(Netflix)
  • G(Google)
  • A(Amazon)

Googleの持株会社はAlphabetだから「MAAAN」だ、というジョークが飛び交っていましたね。

  • M(Meta)
  • A(Apple)
  • A(Alphabet)
  • A(Amazon)
  • N(Netflix)

ところで「そもそもメタバースって何?」という読者もいらっしゃるかと思いますので、Matthew Ball氏による定義を引用しつつ解説してみます。

メタバース、メタヴァース (英: Metaverse) は、SF作家・ニール・スティーヴンスンによる1992年の著作『スノウ・クラッシュ』の作中で登場するインターネット上の仮想世界のこと。転じて、将来におけるインターネット環境が到達するであろうコンセプトモデルや、仮想空間サービスの通称としても用いられる。メタ (meta-) とユニバース (universe) の合成語。

Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B9

Matthew Ball氏は「メタバースの説明方法がわからない」と前置きしたうえで、このように述べています。

  1. 永続的であること(リセットがないこと)
  2. 同期的であること(リアルタイムのライブ体験ができること)
  3. 同時接続のユーザー数に制限がないこと(誰でも入れること)
  4. 完全に機能する経済があること(創造/所有/投資/販売ができること)
  5. 広範であること(デジタルとフィジカルの世界の両方にまたがる体験ができること)
  6. 前例のない相互運用性(通貨やデジタルグッズ、ソーシャルグラフは複数のメタバースサービスをまたいで利用できること)
  7. 幅広い人による運用(個人、企業を問わず、さまざまな人がサービスに貢献できること)

これら7つの要素は、「メタバースとは何か?」という疑問への回答になり得るでしょう。

原文を読みたい人はチェックしてみてください。

Matthew Ballのエッセイ原文はこちら

若者が音楽業界の変化をキャッチする重要性

音楽業界で働く若者は、音楽業界の周辺環境の変化をキャッチして、最適な行動することが大切です。

多くの高齢労働者は、自身の残り時間が短いので、変化に対応しなければならないという危機感が足りません。

高齢労働者にとって、業界の変化を業務に取り入れることは、若者より自身の知識や技術が劣っていることを露呈するリスクでしかないのです。また、残念なことに自身のおかれている環境の変化に気がついてもいない人もたくさんいらっしゃいます。

これから音楽業界で働こうとする若者は、先輩からルーティンを引き継ぐだけではなく、色々なことに興味をもって新しいテクノロジーを学んでください。

20年前は、数百万枚のCDを売り、数万人規模のライブを開催するアーティストが登場していました。

しかし、音楽が無料で聴ける現代で数百万枚のCDを売ることは不可能ですし、たくさんのエンタメが競合している時代で、音楽アーティストによる数万人規模のライブ開催は難しいことです。

音楽のストリーミングやダウンロードをはじめとするテクノロジーの進化は、音楽業界のマネタイズ戦略に大きな影響を与えました。

音楽業界人やアーティストが、新しい時代で地位を築き、成功を収めるためには、常に最新のテクノロジーや流行に目を向けることが不可欠です。

新型コロナウイルスが音楽業界に与えた影響

新型コロナウイルスの流行は音楽業界にとって大ダメージでした。

2019年までの音楽業界の主な収入源はコンサートチケットだったからです。

新型コロナウイルスの流行で様々な規制を受けることになった音楽事務所は、インターネットでのコンサート配信やコンサートグッズの通信販売のようにマネタイズ方法を変化させました。

これらの方法は、ある程度の収益をもたらしましたが、大部分のアーティストはコンサートチケットほどの収益を獲得するには至っていません。

今後、2019年以前のような形でコンサートを開催できるようになったとしても、何年もコンサートに足を運ばなかった音楽ファンが、コンサート会場に戻ってくるかどうかは誰にもわからないのです。

音楽ファンが、もう一度コンサート会場に足を運びたくなるためには、キャンプやゲームのような新しい競争相手よりも、楽しいコンサート空間を作る必要があります。

音楽業界人やアーティストは、新型コロナウイルスの流行が収束しさえすれば、今まで通りの仕事をしているだけで、コンサート来場者数が2019年以前に戻るというのは楽観的すぎる考えだと言えましょう。

メタバース「The Sandbox」に関わるアーティスト

  • Horizon Worlds(Meta/旧Facebook)
  • Fortnite(Epic Games)
  • あつまれどうぶつの森(任天堂)
  • Minecraft(Mojang Studios)
  • REALITY(グリー)
  • Decentraland
  • XANA

メタバースのプラットフォームには、すでに稼働しているものから、開発中のものまで様々なものがあります。

今回は、スクエアエニックスやソフトバンクといった日本人にもわかりやすい有名企業も出資する世界的にも有名なメタバースプラットフォーム「The Sandbox」を取り上げます。

  • プレイヤーがキャラクターやアイテムを作成する
  • プレイヤーがオリジナルゲームを作成する
  • NFTのアイテムをマーケットプレイスで売買する
  • NFTの土地をマーケットプレイスで売買する
  • NFTの土地を他のプレイヤーにレンタルしてレンタル料を得る

このように「The Sandbox」は、このような、今までのゲームにはなかった楽しみ方を提供しようとしているのです。

今回は、「The Sandbox」上の土地を所有しているアーティストを3組ご紹介します。

AVENGED SEVENFOLD

AVENGED SEVENFOLDはSummer SonicやLOUD PARKといった日本の音楽フェスにも出演しているヘヴィメタルバンドです。

私は、個人的にファンなので、彼らがメタバース上の土地を利用して、コンサートを開催してくれることを楽しみにしています。

メタバースと音楽業界

IZ*ONE

IZ*ONEは、2021年4月29日に活動終了した日韓合同の12人組女性アイドルグループです。宮脇咲良さんが所属していたことでも有名ですよね。

私が見たところ、元々The Sandbox上に2か所の土地を所有していましたが、片方の土地はREVOMONというゲームに譲渡されていました。

もう片方の土地は現在もIZ*ONEが所有しており、公式YouTubeへのリンクが貼られています。

The Sandbox上のマップを散策していたら偶然IZ*ONEを知ってファンになるという、メタバース上でアーティストの宣伝ができる一例です。

メタバースと音楽業界
メタバースと音楽業界

Snoop Dogg

Snoop Doggはアメリカのラッパー。私は大ファンです。

推し曲は「The Next Episode」です。ぜひ聴いてみてください。

Snoop Doggは50歳オーバーの大ベテランにも関わらず、NFTアートを楽しんだり、メタバース上でのイベントを開催したりと、新しいテクノロジーを柔軟に楽しんでいて、かっこよすぎです。

メタバースと音楽業界
メタバースと音楽業界

メタバースコンサートの現状と今後への期待

メタバースでは、すでにいくつかのコンサートが開催されています。

しかし、現在のメタバースコンサートは、実際のライブのクオリティには到底及びません。

これは私個人の感想となりますが、ロボットのようにギクシャク動くアバターのアーティストを観るよりも、ZAIKOやGALACAAのようなコンサート映像をそのまま配信するサービスほうが100倍楽しめます。

現状のメタバースコンサートは、リアルなコンサートで得られる感動を完全に再現することはできませんが、「XANA(ザナ)」のように、アーティストがアバターだからこそ魅力的なパフォーマンスできるように研究し続けている、ユニークで音楽ファンの心をつかむサービスが人気を博す可能性はあるでしょう。

メタバースコンサートは、リアルなコンサートでは決して再現できない非現実的なビジュアルや演出を利用して、ダイナミックで画期的なパフォーマンスを実現する可能性があります。

さらに、リアルなコンサートとは異なり、世界中のどこからでも会場に足を運ぶことができるため、異なる国のファンを集客することができるのです。

メタバースコンサートの進化は、テクノロジーの進歩とともに、没入感のある魅力的な、リアルなコンサートとは異なる魅力を発揮し得るサービスとなり得ます。

メタバースコンサートが音楽業界にもたらす、創造的で想像力に富んだ可能性に期待しましょう。

アーティストにとってのメタバースコンサート

ZAIKOやGALACAAのようなコンサート映像を配信するサービスの問題点は、アーティストが画面の向こうにいるファンの反応を見ずにパフォーマンスせざるを得ないということです。

想像してみてください。客席の反応がわからないのに「いくぞー!!」とか「アリーナー!!」とか叫ぶアーティストの気持ちを。あなただったら、チャット欄の反応を見ながら客席を煽れますか?けっこうメンタル必要ですよ?

メタバースコンサートの良いところは、ファンの反応をリアルタイムで見ることができることです。客席でアバターがピョンピョン跳ねたり、手をあげたり、拍手したりしてますからね。

これは、アーティストにとっては心強いことで、自身のパフォーマンスに対してファンからリアルタイムでフィードバックを得ることができるので、リアルなコンサートと同様に会場の雰囲気に合わせてパフォーマンスを調整することができるのです。

メタバースコンサートの発展によって、アーティストはカメラの前でやみくもにパフォーマンスするのではなく、ファンと一体感のあるコンサートを作れるようになるのかもしれませんね。

メタバースコンサートはアーティストにとって、彼らの芸術性を次のレベルへと引き上げる、新しい価値を提供できる可能性に満ちています。

ファンにとってのメタバースコンサート

音楽を聴いたり、ダンスを観たりするだけではなく、あなたがいつもと違うあなたなることも、コンサートの楽しみ方のひとつですよね?

叫んだり、踊ったり、人の上を転がったり、コンサート会場では、いつもと違う自分をさらけ出して楽しむことができます。

アーティストのパフォーマンスを観たり聴いたりする楽しみと、あなた自身が何らかのアクションをする楽しみ、これがコンサートの2つの楽しみ方じゃないですか?

しかし、リアルなコンサートで叫んだり、踊ったりしたいのに、中々実行できないシャイな人がいることも事実です。私自身、慣れないコンサートに足を運んだときに、周りのテンションについていけず、手を挙げることもままならないなんてことを何度も経験しています。

メタバースコンサートは、シャイな人にとっても、周りのテンションに圧倒されることなく開放的に楽しめる場になるような気がしませんか?

メタバースコンサートとデジタルファッション

NIKEやDOLCE & GABBANAがデジタルファッションアイテムを販売しましたね。

メタバースが普及すれば、メタバース内のファッションに関心が向くのは自然な流れです。

リアルなコンサートは、みんなとお揃いのコンサートTシャツを着たり、アーティストのコスプレをしたり、いつもと違うファッションを楽しむことができます。

メタバースコンサートでも、リアルなコンサートと同様に着飾りたいという衝動にかられるはずです。

何しろメタバースなので、リアルでは実現不可能なファッションに身を包むことだって夢ではありません。

私だったら全身ラーメンでできたチャイナ服を着用してメタバースコンサートに足を運びたいですね。ラーメンが好きなので。

メタバースでのデジタルファッションは、リアルなファッションよりも簡単にド派手なことができます。デジタルファッション革命は、想像力豊かな新しい流行を生み出し、新しい文化を築くことでしょう。

あなただったら、どんな衣装に身を包みますか?

おわりに

音楽業界を取り巻く環境は変化し続けています。

今回は、メタバースコンサートにおける、アーティストのパフォーマンス、ファンの楽しみ方、デジタルファッションについて深掘りしてきました。

早くもメタバースの可能性と向き合い、パフォーマンス、ファンとのエンゲージメント、マネタイズに活かしているアーティストがいます。

アーティストや音楽事務所が、他のエンタメに対しての競争力を維持するためには、常に学び続け、変化に対応することが重要なことなのです。

みんなで今一度、音楽業界を盛り上げましょう!!!

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